【2026年10月】AI検索の最新動向|Google公式が測れるようにした指標と明日の一手

【2026年10月】AI検索の最新動向|Google公式が測れるようにした指標と明日の一手
目次

結論:AI検索対策は「推測」から「計測」の段階に入りました

2026年8月31日、Googleは Search Console の「検索生成AIパフォーマンスレポート」を世界中のすべてのサイトに展開しました。AI OverviewsとAIモードで自社のページが何回表示されたかを、Googleの公式データとして確認できます。AI検索での見え方を「たぶんこうだろう」と語る時期は終わりました。

直近の一次情報を出典と確認日つきで整理し、EC9サイトを20年運営して自社のAI検索流入を計測している立場からの解釈を加えます。明日やることは3つです。

  • 生成AIレポートを開き、どのページがAIに拾われているかを見る
  • そのページに次の一歩(問い合わせ導線)があるか点検する
  • GA4の参照元と並べて、月次で見る習慣を作る

1. Googleの仕様変更:AI検索での露出が公式に測れるようになった

Googleは2026年6月3日にこのレポートを告知し、冒頭の注記で「2026年8月31日時点で世界中のすべてのウェブサイトに展開済み」と明記しています。対象はAI Overviews と AIモード。ページ/国/デバイス/日付で推移を追え、検索タイプを「テキスト」と「マルチモーダル(画像検索・レンズ等)」に分けられます。Search Labs の実験データは含まれません。

出典:Google Search Central Blog(2026年6月3日公開)該当記事/Search Console ヘルプ生成AIパフォーマンスレポート(確認日:2026年10月4日)

見落とされがちな点:このレポートに「クリック数」はありません

公式ヘルプが扱うのは表示回数(インプレッション)だけです。AI機能の中で自社へのリンクが何回表示されたかは分かりますが、そこから何人が来て何件成約したかは出てきません。

当社の解釈です。「AIに引用されること」と「売上が立つこと」は別の指標として管理すべきです。当社は自社サイトのAI検索流入を参照元ベースで計測していますが、この方式では回答内で言及されてもリンクを踏まれなかった分は数えられません。逆にSearch Console側は表示しか分からない。どちらか一方では評価できないため、2つを並べる運用が要ります。

2. Google公式が「やらなくていい」と明言した施策

Googleは生成AI検索向けの公式ガイドを公開しています(最終更新2026年7月10日)。GEO・LLMOの記事では触れられにくい、「不要」と名指しされた施策を先に挙げます。

よく語られる施策 Google公式の記載
llms.txt などAI向け専用ファイル Google検索は使用しない。置いても有利にも不利にもならない
コンテンツの細切れ化(チャンキング) 必要ない。理想のページ長というものはない
AI向けの文章への書き換え 必要ない。AIは同義語や意図を理解する
他サイトでの「言及」集め 不自然なメンションの獲得は見かけほど有効ではない
構造化データ 生成AI検索に必須ではない。ただしリッチリザルトのため継続する価値はある

同ガイドは「AEO」「GEO」にも触れ、Google検索の立場としては生成AI検索への最適化は検索体験への最適化であり、依然としてSEOであると述べています。生成AI機能はコアの検索ランキングに根ざし、RAG(グラウンディング)とクエリのファンアウトでインデックスから情報を取るからです。表示の前提はインデックスされスニペット表示が可能なことと生成AI機能から除外していないことです。

出典:Google 検索セントラル公式ガイド(最終更新2026年7月10日)該当ページ(確認日:2026年10月4日)

当社の見立てです。このガイドの登場で、「AI検索対策」の名で単体の作業を売る形は成立しにくくなったと考えています。当社もAI検索対策を提供していますが、llms.txtの設置やAI向け書き換えだけは商品にしません。Googleが自ら「使っていない」と書いたものに費用を払う理由がないからです。残るのは、公式ガイドが繰り返し求める一次体験にもとづく独自の情報です。

3. 生活者の検索行動:置き換えではなく「往復」している

博報堂DYグループのHakuhodo DY ONE「ONE-AIO Lab」が2026年6月10日に公表した生活者調査(全国18〜69歳・2,800名・インターネット調査・2026年3月6日〜9日実施)の要点です。

  • AI検索利用者の72.9%が「1年前より利用頻度が増えた」。「新しい発見が増えた」67.8%
  • 一方で8割近くが現在もWeb検索を利用し、AI検索の後に約7割がWeb検索へ移行
  • 用途が違う:AI検索は「要約・再構成してほしい」35.1%、Web検索は「まずざっくり知りたい」42.6%/「最近の情報を知りたい」36.3%
  • AI検索の利用意向が相対的に高いカテゴリーの筆頭は「ビジネス・法人サービス」(次いでヘルスケア・医療、運動・セルフケア・予防)

出典:博報堂DYホールディングス ニュースリリース(2026年6月10日)該当ページ(確認日:2026年10月4日)

当社の解釈です。重要なのは2つ目。AIで答えをもらった人の約7割は、そのあとWeb検索に戻っています。AIの回答は出発点で、最後は自社サイトで確かめられている。「AIが答えるからサイトは要らない」とは逆の構図です。しかも親和性の筆頭は「ビジネス・法人サービス」。BtoBの中小企業は、すでに当事者です。

4. 今後の見通し(当社の見立て)

論点は「露出」と「成果」のズレになると見ています。公式レポートは表示回数しか出さず、生活者はAI検索とWeb検索を往復する。重ねると、露出は増えるのに成果が増えない状況が構造的に起きます。原因はたいてい着地ページ側で、比較・料金・手順など「調べる段階」のページが拾われるのに次の一歩が置かれていない、という形で現れます。

判断の軸は公式データに置くのが安全です。公式ガイドは「内部指標」を使うと称する第三者ツールに注意を促しています。AI可視性スコアの類は参考値にとどめるのが堅い。AIエージェント対応(UCP等)も公式で「余力があれば」の位置づけで、中小企業がいま予算を割く先ではないというのが当社の判断です。

5. 明日からできる3ステップ

ステップ1:拾われているページを特定する

生成AIレポートを開きます。表示されない場合、公式ヘルプは「表示回数が不足」「生成AI機能から自サイトを除外する設定にしている」等を理由に挙げています。除外設定は見落としやすいので、心当たりがなくても確認してください。

ステップ2:そのページのCTAを点検する

ページ別の上位を印刷し、1ページずつ「ここに来た人の次の一歩は何か」を書き込みます。AI検索の主用途は要約と条件整理、つまり着地した人はすでに検討の途中にいます。料金の目安・相談の入口が同じ画面内にあるかで結果が変わります。

ステップ3:GA4の参照元と並べて月次で見る

GA4で chatgpt.com などの参照元をまとめたチャネルを作り、表示回数と並べます。1回の観測や1か月の数字で判断しないでください。生成AIの回答は同じ質問でも毎回同じになりません。当社も自社名での引用のされ方を定期観測していますが、結果は観測のたびに変わります。定点観測にする以外にありません。

外部調査の平均値を、自社の判断材料にしないでください

数字の読み方について、当社が運営するEC2店舗の実績を出します(2026年7月時点・注文データ集計)。

店舗 平均客単価 リピート率
応援うちわ専門店 4,212円 7.6%
オリジナルグッズ本店 8,110円 10.9%

同じ会社が同じ体制で運営していて、これだけ違います。業界平均に当てはめれば、どちらの判断も間違えます。AI検索も同じで、御社が来月何をするかを決める材料は、御社のSearch ConsoleとGA4の中にしかありません。

よくある質問

Q. llms.txt は設置すべきですか?

A. Google検索のためなら不要です。公式ガイドに「Google検索は使用しない」「置いても有利にも不利にもならない」と明記されています。

Q. AI検索の時代でもSEOは必要ですか?

A. 必要です。生成AI機能はコアの検索ランキングに根ざし、インデックスされスニペット表示が可能であることが表示の前提だとGoogle公式が説明しています。土台は従来のSEOのままです。

ご相談ください

当社はEC9サイトを20年運営し、そのAI検索流入を自分たちで計測しています。売る前に自分で測っている会社として、御社のSearch ConsoleとGA4を一緒に開くところから始められます。詳細はSEO・GEO・LLMO対策をご覧ください。

この記事に関連するサービス

WEB集客・DX化のお悩みは、中小企業診断士を中核とした専門家チームのFUN-CREATEにご相談ください。初回の現状診断レポートをお届けします。

WEB診断レポートを依頼する 🔍 SEO・AI検索対策サービスを見る →
十文字 眞輝
十文字 眞輝監修・執筆
代表取締役 CEO / FUN-CREATE株式会社
🎓 中小企業診断士 | EC・WEB運営20年超
2006年創業。自社EC 9サイト(本店4+モール5)を20年運営してきた実運用をベースに、中小企業向けのWEB集客・DX戦略を設計。愛知県西尾市・三河地区の中小企業を中心に支援。
目次