Googleが公式に「する必要はない」と書いたAI検索対策5つ|では何をすべきか

Googleが公式に「する必要はない」と書いたAI検索対策5つ|では何をすべきか

「AI検索対策として llms.txt を設置しましょう」「AIが読みやすいようにコンテンツを細かく分割しましょう」——こうした提案を受けたことはないでしょうか。

そのほとんどについて、Googleは公式ドキュメントで「する必要はない」と書いています。

Google検索セントラルの「Google 検索の生成 AI 機能向けに最適化する」というガイドです。最終更新は2026年7月14日(UTC)。この記事では、そこに書かれている「する必要のないこと」を原文のまま紹介し、では何をすべきかを整理します。

(本記事の引用はすべて2026年8月26日に日本語版の原文で確認しました)

目次

Googleは「ハックの多くは効果がない」と明言している

ガイドには「生成 AI 検索の誤解を解く: する必要のないこと」という節があり、冒頭にこう書かれています。

オンラインでは、回答エンジン最適化(AEO)や生成エンジン最適化(GEO)などの用語がよく使われますが、提案されている「ハック」の多くは効果がなく、Google 検索の実際の仕組みによってもサポートされていません

そして「Google 検索では、次の要素は無視されます」として、5つが挙げられています。

Googleが「する必要はない」と書いた5つ

① llms.txt などの「特別な」ファイル・マークアップ

Google 検索(生成 AI 機能を含む)で表示されるようにするために、新たにコンピュータが解読可能なファイルや AI テキスト ファイル、マークアップ、マークダウンを作成する必要はありません。Google 検索自体がそれらを使用しないためです。

ただし、続けてこうも書かれています。

LLMS.txt ファイル(または同様のファイル)を作成して、これらのファイルを使用するほかのサービスやシステムのために維持することにしても、まったく問題ありません。Google 検索ではそれらは無視されるため、サイトの Google 検索での表示やランキングに影響することはありません。

「置いてはいけない」ではなく「Googleは見ない」ということです。他のAIサービスが参照する可能性はあるので、設置自体を否定しているわけではありません。ただ、「Google対策として」費用をかける理由にはならない、という整理になります。

② コンテンツの「チャンク化」

AI がコンテンツをより深く理解できるようするために、コンテンツを細かく分割する必要はありません。Google のシステムは、ページ上の複数のトピックのニュアンスを理解し、関連する部分をユーザーに表示できます。

ここにも留保があり、「オーディエンスやトピックによっては、短いページ(または長いページ)が効果的な場合もある」と書かれています。読み手にとって適切な長さを選ぶのは有効ですが、「AIのために」刻む必要はないということです。

③ AIシステム向けの書き換え

生成 AI 検索向けの書き方をする必要はありません。AI システムは、類義語や、ユーザーが探しているものの一般的な意味を理解し、まったく同じ単語が使用されていない可能性のあるコンテンツでも、ユーザーを結び付けることができます。

さらに、「『ロングテール』キーワードが不足しているのではないか、コンテンツを探すユーザーの検索語句のバリエーションをすべて把握できていないのではないか、といった心配をする必要はありません」と明記されています。

キーワードの網羅性を売りにした提案は、この記述と正面から矛盾します。

④ 不正確な「言及」を追いかけること

ウェブ全体で不正確な「言及」を探すことは、一見すると役立ちそうですが、実際にはそれほど役に立ちません。

「AIに言及されるために被リンクや言及を増やしましょう」という提案がありますが、Googleは高品質なコンテンツに重点を置き、別のシステムがスパムをブロックしていると説明しています。数を稼ぐ方向の施策は、想定されているモデルと違うということです。

⑤ 構造化データへの過度な注力

生成 AI 検索に構造化データは必須ではありません。また、特別な schema.org のマークアップを追加する必要もありません。ただし、Google 検索のリッチリザルトの対象となる助けとなるため、SEO 戦略全体の一部として引き続き使用することをおすすめします。

ここは誤読されやすい箇所です。「構造化データは不要」ではありません。「生成AI検索のためだけに特別なものを足す必要はないが、SEO全体としては引き続き推奨」という書き方です。当社も構造化データの整備は標準で行っています。

では、Googleは何をすべきと書いているのか

同じガイドの前半で、次の3つが挙げられています。

① オーディエンスにとって価値があり、独自性のあるコンテンツを作成する

ガイドでは、一人称のレビューのように個人の経験に基づく独自の視点に価値があるとされ、「他者が既に述べたことを単に再利用しない」ことが求められています。

これは、AI で記事を量産する方向とは逆を向いています。手元にあるものを書く方が強い、というのが公式の立場です。

② 明確な技術構造を構築して維持する

Search の技術要件を満たすこと、クロールできる状態にすること、JavaScript の扱い、ページ体験。いずれも従来のSEOで語られてきたことと同じです。

③ ローカルビジネス・ECの詳細情報を最適化する

店舗情報や商品情報を正確に整えることが挙げられています。

この記事の結論

ガイドの冒頭には「生成 AI 検索でも引き続き SEO は有効ですか?」という見出しがあります。Googleの答えは、特別な魔法ではなく、従来のSEOの延長線上にあるというものです。

そして最後にはこう書かれています。

また、Google 検索で成功するために、このガイドに記載されているすべてのことを行う必要はありません。

AI検索対策として高額な施策を提案されたら、「それはGoogleの公式ガイドのどこに書かれていますか」と聞いてみてください。上の5つに当てはまるなら、少なくともGoogle検索での効果は期待できません。

当社の立場について

当社はAI検索対策(SEO・GEO・LLMO)をサービスとして提供しています。その当社が「多くのハックは効果がない」と書くのは、一見すると自社に不利に見えるかもしれません。

ただ、効果のない施策を売っても続きません。当社が行っているのは、Googleがガイドで挙げている「独自性のあるコンテンツ」と「明確な技術構造」を、中小企業が自社で回せる形に落とすことです。診断レポートも、この2点に沿って「どのページの何をどう直すか」を書いています。

実際、当社サイトのFAQでも以前から「llms.txt は必須ではありません」と回答してきました。今回のガイドは、その立場を公式が追認した形になります。

よくある質問

Q. llms.txt はもう外した方がいいですか?

外す必要はありません。Googleは「作成して維持することにしても、まったく問題ありません」「サイトの Google 検索での表示やランキングに影響することはありません」と明記しています。害はないが、Google向けの効果もないという位置づけです。

Q. 構造化データはやめてよいのですか?

やめないでください。ガイドは「生成AI検索に必須ではない」と言っているだけで、「リッチリザルトの対象となる助けとなるため、SEO 戦略全体の一部として引き続き使用することをおすすめします」と続けています。

Q. AI検索でどれくらい表示されているか知る方法は?

Search Console の「生成AI パフォーマンスレポート」で表示回数を確認できます。ガイドでもこのレポートが計測手段として案内されています。なお導入は段階的に進んでいるため、まだ利用できない場合があります。AI検索の全体動向は前回の記事で整理しています。

まとめ

  • Googleは公式ガイドで「AEO/GEOのハックの多くは効果がない」と明言している
  • 「する必要はない」とされたのは、llms.txt/チャンク化/AI向けの書き換え/ロングテール網羅/言及集め/構造化データへの過度な注力
  • ただし構造化データ自体はSEO戦略の一部として引き続き推奨。ここは誤読しやすい
  • すべきことは独自性のあるコンテンツ明確な技術構造。従来のSEOの延長線上にある
  • 提案を受けたら「公式ガイドのどこに書かれているか」を確認するとよい

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出典(2026年8月26日確認)

※ Googleのドキュメントは更新されることがあります。本記事は2026年8月26日時点の記載にもとづいています。当社では定期的に再確認し、変更があれば本文を更新します。

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十文字 眞輝
十文字 眞輝監修・執筆
代表取締役 CEOFUN-CREATE株式会社
🎓 中小企業診断士 | EC・WEB運営19年超
2006年創業。自社EC 9サイト(本店4+モール5)を19年運営してきた実運用をベースに、中小企業向けのWEB集客・DX戦略を設計。愛知県西尾市・三河地区の中小企業を中心に支援。
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