申込まで進んだ検索語句だけを取り出す|自社の広告とGA4から成約語を見つける5手順

申込まで進んだ検索語句だけを取り出す|自社の広告とGA4から成約語を見つける5手順
目次

結論:一番価値のあるキーワードリストは「申込完了ページに届いた人が打った語」

キーワードを選ぶとき、多くの会社が検索ボリュームと掲載順位から入ります。しかし、その2つは「人がどれだけ検索したか」と「自社がどこに出たか」を表すだけで、その語で人がお金を払うかどうかは何も語りません。

手元にあるデータのなかで、購買意図が実証済みと言える唯一のリストは、申込完了ページ(いわゆるthanksページ)まで届いた人が、その直前に打った検索語句です。数は多くありません。月に数語、場合によってはゼロです。だからこそ、取り出し方と読み方を間違えると丸ごと取りこぼします。

当社は自社のGoogle広告を自社で運用し、GA4/GTMの実装や重複プロパティの監査・解消も自分たちで手を動かしています。この記事は、その運用のなかで実際に使っている手順をそのまま書いたものです。

申込まで届く語は、だいたい3つの型に分かれる

個別の語をそのまま並べても応用が利きません。当社が自社データを見るときは、語そのものではなく型で分類します。以下は当社の見立てです。

型1:地名+業種(例:「○○市 ホームページ 制作」)

最も素直な型で、申込まで届きやすいのはこの型だというのが当社の見立てです。地名を付けて検索する人は「近くの会社に頼む」という意思決定を済ませており、残っているのは相手選びだけだからです。

型2:制度名+西暦(例:「ホームページ 作成 補助金 2026」)

締切という外部の期限が背中を押す型です。情報の鮮度が勝負で、西暦が入る分、放置した記事は翌年に一気に無価値になります。年に一度書き換える前提で持つべき語です。

型3:一般名詞や製品名が1語(例:「RPA」のような語)

フォームの入口までは届くのに、その先で止まりやすい型です。1語の検索は「調べたい」「比べたい」「買いたい」が混ざっており、受け皿が申込フォームだと早すぎる、と当社は考えています。この型の受け皿は、申込ではなく比較・選び方の記事に置くほうが噛み合います。

明日できる:成約語を取り出す5手順

1. 申込完了ページを計測対象にする

GA4では、重要な操作のイベントにキーイベントとしてマークを付けることで測定できるようになります。標準プロパティでマークできるのは最大30個、作業にはマーケティング担当者以上の権限が必要です(出典:アナリティクス ヘルプ「イベントにキーイベントとしてマークを付ける」 https://support.google.com/analytics/answer/13128484?hl=ja /2026年10月27日確認)。ここが無いと、以降の手順はすべて成立しません。

2. 広告を出しているなら検索語句レポートを開く

Google広告の管理画面で[キャンペーン]→[分析情報とレポート]→[検索語句]へ進みます。[キーワード]列は初期状態では非表示なので、[表示項目]→[属性]から追加します(出典:Google 広告 ヘルプ「検索語句レポートについて」 https://support.google.com/google-ads/answer/2472708?hl=ja /2026年10月27日確認)。コンバージョン列で降順に並べ、0より大きい行だけを別シートに写す。これが成約語の原本です。

3. 語が出てこない行の扱いを決めておく

同ヘルプには、検索数が十分でない語句はデータのプライバシーに関する基準に沿って検索語句レポートから除外される場合があると明記されています。つまり「申込は発生したのに語が分からない」が普通に起きます。このときは語を諦め、広告グループ単位まで粒度を落として記録する。空欄のまま放置すると、翌月には何があったか誰も思い出せません。

4. 広告を出していないならSearch Consoleで代替する

検索パフォーマンス レポートでは、クエリ・ページなどのディメンションでクリック数や表示回数を確認できます(出典:Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート(検索結果)」 https://support.google.com/webmasters/answer/7576553?hl=ja /2026年10月27日確認)。申込完了の直前に見られているページを先に特定し、そのページに流入しているクエリだけを抜き出します。広告ほど直結はしませんが、型を見つけるには十分使えます。

5. 期間は「計測が正しくなった日」から切る

タグの二重設置やプロパティの重複があると、過去の数字は混ざったままです。期間を1年にすると、壊れていた時期の数字が混入します。計測を直した日を起点に切り、それ以前のデータは比較に使わないと決めておくほうが安全です。

件数が少ないときの3つのルール

  • 語ではなく型で数える。同じ語が2度出ることは稀でも、型は繰り返し現れます。
  • 1件を「勝ちパターン」と呼ばない。同時に、1件しか無いことを失敗の証拠にもしない。数件のデータは、次に何を試すかを決める材料であって、結論ではありません。
  • 数え直す日を先にカレンダーへ置く。当社は同じ手順で定期的に数え直し、サイトの記載もそのつど書き換える運用にしています。一度作った語リストは放っておくと必ず実態とずれます。

取り出した語を、どこに置くか

成約語が分かったら、1つの型につき1ページを基本に受け皿を作ります。地名+業種の型は地域ページ、制度名+西暦の型は年次更新を前提とした解説記事、1語の型は比較・選び方の記事です。見出しには、言い換えず検索された語をそのまま置きます。

そのうえで、必ず着地ページ単位で結果を見てください。当社はコーポレートサイトへのAI検索経由の流入も実測していますが、人が最初に降り立つページは、こちらが想定したサービスページとは限りません。語を当てる仕事と、降り立った人を申込まで運ぶ受け皿の仕事は、別物として設計する必要があります。

よくある質問

Q. 広告を出していなくても成約語は分かりますか?

A. 完全には分かりませんが、Search Consoleのクエリとページを突き合わせれば型は見えます。まずGA4で申込完了をキーイベント化し、そのページの直前に見られているページを特定するところから始めてください。

Q. 申込が月に1〜2件しかなく、分析できません。

A. その状態が普通です。件数で平均を取ろうとせず、語の型を記録して積み上げてください。3か月続けると、同じ型が重なって見えてきます。

Q. 検索語句が「表示されない」と出ます。

A. 検索数が少ない語句は、データのプライバシーに関する基準に沿ってレポートから除外されることがあります。語を追うのをやめ、広告グループやランディングページの単位で記録を残してください。

ここまでを自社で回すのが難しいときは

当社は自社EC9サイト(本店4+モール5)を20年運営し、その集客のためにGoogle広告の運用もGA4/GTMの実装も自分たちで行っています。計測の設計、成約語の抽出、受け皿となる記事・ページの制作までを分断せずに見られるのが、当社の立ち位置です。SEO・AI検索対策(GEO/LLMO)は月額13,200円〜(税込・1サイト)で承っています。まずは現状の計測が正しく動いているかの確認から、お気軽にご相談ください。

この記事に関連するサービス

WEB集客・DX化のお悩みは、中小企業診断士を中核とした専門家チームのFUN-CREATEにご相談ください。初回の現状診断レポートをお届けします。

WEB診断レポートを依頼する 📢 サービス一覧を見る →
十文字 眞輝
十文字 眞輝監修・執筆
代表取締役 CEO / FUN-CREATE株式会社
🎓 中小企業診断士 | EC・WEB運営20年超
2006年創業。自社EC 9サイト(本店4+モール5)を20年運営してきた実運用をベースに、中小企業向けのWEB集客・DX戦略を設計。愛知県西尾市・三河地区の中小企業を中心に支援。
目次