アシロボとは|料金・動作環境と、自社で20業務を自動化し月61時間削減した実データ

アシロボとは|料金・動作環境と、自社で20業務を自動化し月61時間削減した実データ

結論から書きます。アシロボは、Windowsパソコン上の定型作業を自動化するデスクトップ型のRPAです。公式サイトによると料金は1契約 月額5万円(税別)で2ライセンス初期費用20万円(税別・1法人1回限り)。そして当社(FUN-CREATE)は、このアシロボを自社のEC運営に導入し、現在20業務が稼働、月61時間(年730時間)を削減しています。

この記事では、製品の仕様と料金は公式サイトで2026年9月7日に確認した一次情報だけ、効果の話は当社の運用実データだけで書きます。推測や伝聞は入れません。

目次

アシロボとは:PCの定型作業を代行するデスクトップ型RPA

アシロボは株式会社ドヴァが提供する純国産RPAです(出典:公式サイト/確認日2026年9月7日)。サーバーに置く大規模なRPAではなく、各PCにインストールして使う「デスクトップ型」である点が最大の特徴です。

公式FAQでは、対象業務は「PCを利用した作業において、ルールと手順が決まっている業務」、動かせるソフトは「PC上で操作できるソフトであれば動作が可能」と説明されています。プログラミング知識は不要で、業務手順に沿って命令を組み立てる方式です。販売パートナー制度もあり、代理店経由での導入もあります。

料金(公式サイト/確認日2026年9月7日)

月額 5万円(税別)/1契約=2ライセンス(PC2台・どちらも実行と編集が可能)
初期費用 20万円(税別)/1法人1回限り(法人番号単位。他部署の追加契約では不要)
最低契約期間 6か月。以降は1か月単位で解約可能
その他の費用 更新料・年会費・バージョンアップ手数料はかからない(※シナリオ作成支援を依頼する場合は別途費用)
無料体験 1か月の無料体験版(機能制限なし・PC2台分、作成したシナリオは製品版へ引き継ぎ可能)

契約数の目安について公式FAQは、社員1名につき1契約ではなく「1法人または1部門につき1契約から始めるケースが多い」としています。

導入前に必ず知っておくべき制約

良い面より先に、こちらを確認してください。すべて公式サイト・FAQの記載です。

  • アシロボ動作中、そのPCで別作業はできない。業務量が増えると専用PCを用意する形が現実的になります(公式FAQも個人PC/専用PCの2パターンを示しています)。
  • スクリーンセーバーや画面ロック中は動作しない。夜間の無人実行を考えるなら設計時に必須の前提です。
  • シンクライアント・リモートデスクトップは推奨環境外(動作する場合もあるため体験版での確認が案内されています)。
  • 画面解像度の影響を受ける。座標や画像認識で組むとPC入替時に修正が必要になるため、HTMLやキーボード操作中心で組むのが定石です。
  • 動作環境はWindows 8/8.1/10/11(32/64bit)、メモリ4GB以上、CPU 1GHz以上・Core i5以上、HDD 500MB以上。
  • ライセンス認証時はインターネット接続が必要ですが、非インターネット環境・閉域網でも動作可能とされています。

当社の実データ:20業務が稼働、月61時間の削減

ここからは当社の一次データです。FUN-CREATEはEC・WEB運営19年超、自社ECを9サイト(本店4+モール5)運営しています。その受注・データ作成業務にアシロボを入れました。出典は自社のRPA管理表(2026年7月時点)です。

自動化した業務 月間削減時間
うちわ簡単オーダーデータ作成(Illustrator) 12.5時間
ユニフォーム簡単オーダー依頼情報のエクセル化 10.0時間
画像拡大サービス(Photoshop) 6.7時間
Webdecoうちわデータ取込み・印刷データ送信 6.0時間
マイティ受注データエクスポート 5.3時間
アイロン系/タオル系の商品データ作成(各) 5.0時間
稼働20業務の合計 月61時間(年730時間)

注目していただきたいのは、Illustrator・Photoshopといった業務ソフトの操作が上位に来ている点です。基幹システムの連携ではなく、現場のデザイン作業・受注データ整形が削減時間の主役でした。

正直に書く:RPA化した業務が全部残るわけではない

当社は累計33業務をRPA化・検討しましたが、現在稼働しているのは20業務です。残りはAI活用や手動運用へ移行、あるいは停止しました。RPAは「作れば永久に効く資産」ではなく、業務の変化に合わせて整理し続けるものだ、というのが3年以上運用した実感です。

【訂正】以前の「50シナリオが実稼働」は誤りでした

当社の過去の発信で「50以上のシナリオが実稼働中」と記載していた箇所がありますが、これは不正確でした。「50」は当社資料『RPA導入による業務効率化〜アシロボ活用実例50選〜』(60ページ)のタイトル、つまり活用例カタログの件数です。実稼働は20シナリオ、削減効果は月61時間が正しい数字です。訂正しておわびします。

費用対効果は、この式で自社の数字を入れて計算してください

当社の「月61時間」から回収期間を割り算して見せることはしません。当社の契約数を公開していない以上、その計算は読者を誤解させるからです。代わりに考え方を示します。

(自動化候補業務の1回あたり所要時間 × 月間の実行回数)の合計 × 社内の時間単価を、公式料金(月5万円・税別/2ライセンス)と初期費用20万円(税別)に対して比較する。これだけです。

当社の場合、最大の業務でも月12.5時間です。「1件で何十時間も浮く魔法の業務」は存在せず、5〜12時間級の業務を20本積み上げて61時間になっています。候補が2〜3業務しか挙がらない段階なら、まず1か月の無料体験版で1本作ってみるのが妥当です。

補助金は使えるのか(断定できる部分だけ書きます)

デジタル化・AI導入補助金2026(旧・IT導入補助金)は、公式の制度概要で「事務局の審査を受け登録されたITツール」が対象であり、登録された「IT導入支援事業者」とパートナーシップを組んで申請することが必要と説明されています。つまり、製品名だけで対象かどうかは決まりません。

個別ツールの登録有無は公式のITツール検索で確認する必要があり、当社は本記事の執筆時点でアシロボについての個別確認を行っていないため、対象・対象外のいずれも断定しません。

スケジュールについては、公式の事業スケジュールで通常枠5次締切 2026年9月29日(火)17:00/交付決定日 2026年11月9日(月)(予定)と公表されています(出典:デジタル化・AI導入補助金2026 事業スケジュール/確認日2026年9月7日)。以降の回次は「確定している募集回のみ公表」とされているため、本記事では書きません。

よくある質問

プログラミングの知識は必要ですか?

公式サイトは不要と説明しています。当社でも社内SEを置かずに20業務を稼働させています。ただし「画面のどこをどう操作すれば安定するか」の設計勘は必要で、そこは無料の操作説明会(回数制限なし・無料)で埋めるのが現実的です。

どのくらいの効果が出ますか?

当社の実績は20業務で月61時間(年730時間)です。ただしこれは自社EC9サイト分の受注・データ作成業務があるからで、業務量が違えば結果は変わります。他社の効果を保証するものではありません。

無料で試せますか?

1か月の無料体験版があり、機能制限なし・PC2台分、作成したシナリオは製品版へ引き継げます(公式FAQ)。

セキュリティが厳しい環境でも使えますか?

公式FAQでは非インターネット環境・閉域網でも動作可能とされています。また管理モード/制限モードの切り替えで、実行だけを許可する運用も可能です。

まとめ

アシロボは、月5万円(税別)・2ライセンスという価格で始められるデスクトップ型RPAです。ただし「動作中は別作業ができない」「画面ロック中は動かない」といった制約があり、導入して効果が出るかどうかは、製品選定よりも業務の棚卸しで決まります。当社が33業務を検討して20業務に絞り込んだのも、その工程があったからです。

当社の自動化20業務の具体的な中身は、資料『RPA導入による業務効率化〜アシロボ活用実例50選〜』(60ページ/中小企業診断士6名体制で作成)で公開しています。こちらからダウンロードいただけます。サービスの詳細はRPA導入支援をご覧ください。

「どの業務から自動化すべきか」「投資として妥当か」「補助金の対象になり得るか」を事業計画に落として整理したい場合は、事業計画・経営相談からお問い合わせください。中小企業診断士がEC事業者としての実運用経験を踏まえて一緒に整理します。

この記事に関連するサービス

WEB集客・DX化のお悩みは、中小企業診断士を中核とした専門家チームのFUN-CREATEにご相談ください。初回の現状診断レポートをお届けします。

WEB診断レポートを依頼する 💰 補助金活用について相談する →
十文字 眞輝
十文字 眞輝監修・執筆
代表取締役 CEOFUN-CREATE株式会社
🎓 中小企業診断士 | EC・WEB運営19年超
2006年創業。自社EC 9サイト(本店4+モール5)を19年運営してきた実運用をベースに、中小企業向けのWEB集客・DX戦略を設計。愛知県西尾市・三河地区の中小企業を中心に支援。
目次